「ロマンス」とパチンコとたばこと
大阪で働いていた20代。職場は御堂筋にあったので、地下鉄御堂筋線を使っていた。仕事が終わると、いつも梅田で降り(独身寮は神戸にあったから、ここでJRに乗り換え)近くのパチンコ屋に行っていた。
店内は、たばこの煙でもうもうとして、盛んに「軍艦マーチ」など威勢のいい曲がけたたましく鳴り響いていた。
自分もそのころ、煙草を盛んに吸っていた。チュウリップが開くと、吸い、調子が悪くなるとまた吸い・・と。いつもひと箱がなくなったものだ。
出玉が快調なときに、「♪あなた おねがいよー♪せきをたたないでー♪」と、軽快なメロディーに乗って、甘い歌声ががよく流れていたのだった。
(まさか、このとき、16歳ごろ?とは思いもしなかった)
今でも、この曲を聴くと、あのパチンコ屋の煙と玉のじゃらじゃら音を思い出す。
「禁じられた遊び」と中古ギターと
初めてこの曲を聴いたのはいつのことだったのだろう。映画「禁じられた遊び」の中で演奏されたギターの音色に、いっぺんで魅了されてしまった。この映画もいつ見たのだろう?子どものころ・・?
それ以来 何度もこの曲と出会った。一番心に残っているのは、ナルシソ・イエペスの演奏だった。
そして、とにかく「自分もギターで弾いてみたい」そればかり ずっと思ってた。
初めてアコースティックギターを自分で弾いたのは学生時代だった。
同じ下宿屋にギターを持った先輩がいた。そこで手ほどきを受けて練習した。
弦を押さえる左手の指が痛くてたまらなかったこと。時には、指のふくらはぎが切れて血が出ることもあった。
What a wonderful world (この素晴らしき世界)
What a wonderful world
この曲が出来たのは、60年代。ベトナム戦争があっていたとき。ルイ・アームストロングは、この歌詞と現実のあまりの違いに歌うことをためらい、非難もかなり浴びたという。それにしても、とても「素晴らしい世界」を表わしている。
(歌詞は分かりやすいので、訳さずに、味わいたい。)
I see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself what a wonderful world.
I see skies of blue and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night
And I think to myself what a wonderful world.
The colors of the rainbow so pretty in the sky
Are also on the faces of people going by
I see friends shaking hands saying how do you do
But they're really saying I love you.
I hear baby's crying and I watched them grow
They'll learn much more than I'll ever know
And I think to myself what a wonderful world.
Yes, I think to myself what a wonderful world.